鉄道模型のジオラマで歴史的な風景を再現

鉄道模型のジオラマで歴史的な風景を再現

鉄道模型に限ったことでもありませんが、ジオラマを製作するということは、風景を作り出す作業です。
その風景とは、製作者の生まれ育った町に似た風景のこともありますし、東京や大阪のような大都会の風景を作り出すこともあります。
鉄道模型のジオラマで作り出せるのは、製作者の思い描いた風景を切り取ったものです。
しかし、その一方で、現実に忠実に即した風景を作り出すこともできます。
そして、その風景と言うのは、何も現代でなければならないものではないのです。
例えば、まだ蒸気機関車が走っていた時代の歴史的な風景を再現することも可能です。
或いは、初めて東海道新幹線が走った頃の、高速道路があちこちで建設中の、まだどこか建物の背の低い東京の風景を作り出すこともできるのです。
このように、鉄道模型のジオラマ作りにおいては、製作者の意志によって、時代を飛び越えた風景を再現することも可能です。
しかし、ここで注意しておきたいのは、時代考証です。
現代ではない昔の時代の風景を製作する際には、よく資料を集めて調べておかなければ、その時代にはまだなかったものが配置されていたりすると、折角の作品が台無しになります。
古い街並みの写真などをインターネットや図書館などを利用して集めれば、日本初の蒸気機関車が走った新橋の駅を再現することも、京都の町に路面電車が走った時代を再現することも可能となります。
そういう意味では、鉄道模型を使って歴史的な風景を再現することができるのです。